「ミツバチ大量死はネオニコ系農薬と強い相関」、金沢大学の教授らが論文発表

■フランスでは2006年から使用禁止に

ところが、フランスの最高裁判所は2006年、ハチの大量死の原因である可能性が高いとして、ネオニコ系農薬の使用を禁止した。だが、これまでCCDと農薬の関連は明らかにされておらず、日本では1990年代から現在まで広く使われている。

そこで、金沢大学理工研究域自然システム学系の山田敏郎教授、山田和子氏、和田直樹助教は、農薬が蜂群に及ぼす影響とCCDとの関連を明らかにするため長期間の野外実験を行った。

実験では、ネオニコ系農薬であるジノテフランを10%含有する「スタークルメイト」(三井化学アグロ)とクロチアニジンを16%含有する「ダントツ」(住化武田農薬)を使用。実験では、カメムシ防除で推奨される濃度の農薬をさらに10倍(高濃度)、50倍(中濃度)、100倍(低濃度)に希釈し、糖液と花粉ペーストの餌に混ぜた。

セイヨウミツバチ1万匹の実験群を8群用意し、2010年7月から約4カ月間、成蜂数と蜂児数の長期にわたる変化を写真上で計測した。

■濃度にかかわらず全ての蜂群が消滅

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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