外国人と交流がしたくても時間がない、ホームステイの受け入れは難しい――。そんな人のためのプログラムが「ホームビジット」だ。このプログラムは外国人旅行者に日本の一般家庭を日帰りで訪問してもらい、家族ぐるみで交歓する場を提供する。
ホームステイとの違いは、宿泊を伴わないことだ。2~3時間という短い滞在時間で、日本の家庭料理を囲みながら交流を行うため、気軽に利用できる。
ホームビジットプログラムを提供するのはNPO法人NAGOMI VISIT(ナゴミ・ビジット)(東京・港)だ。2011 年9月の設立以降、28カ国397人がゲスト登録し、200人以上がプログラムを体験している。旅行者を受け入れるホストには、日本の32家族が登録し、そのうち25家庭が100回以上のプログラムを体験した。
ホストになるには、まずナゴミ・ビジットのウェブサイトから登録申請する。スカイプまたは電話での面談、同意書と日本語のプロフィール文書の提出を経て、ホストになることができる。1家庭あたり3000円の年会費が必要だ。
ホームビジットに参加するゲストのほとんどは、20~30代の若者で、男女比率はほぼ半々だ。友達やカップル、家族など複数人で訪問を希望することが多い。訪問する外国人の出身は、主に北米やオーストラリアや欧州からで、アジアからの参加希望者もいる。
ゲストとして利用するには、ナゴミ・ビジットのウェブサイトから申し込む。受け入れ先が見つかり次第、ナゴミ・ビジットから連絡が来るので、連絡を受けた後、指定の口座に1人あたり参加費3150円を振り込み、ホストと直接やりとりして訪問する。
ナゴミ・ビジットは2月5日から、ホームビジットの受け入れ先となるホストを新たに150家族募集している。
ナゴミ・ビジットの楠めぐみ代表は「国際交流に興味があり、積極的に海外の友だちを作りたいという家庭に、ホストになっていただきたい」と話す。(オルタナ編集部=副島久仁彦)