脱原発デモの参加者に、居酒屋らが割引などのサービスを提供する「デモ割」。東京・杉並で始まったこのユニークな取り組みを、会社員の女性が短編ドキュメンタリー映像にまとめた。同作品は18日(月)に東京・渋谷のアップリンク・ファクトリーで上映される。
■デモで地域を活性化!「デモ割」
短編ドキュメンタリー映像「“デモ割”うまれたよ」(2013年、10分)を制作したのは、杉並区在住のふくしまゆみこ氏ら3人。ビデオカメラの経験は「娘の運動会を撮っただけ」という同氏だったが、地元で行われる脱原発デモへの参加を通じてデモ割に興味を持ち、「この面白い取り組みを映像に記録したい。大手メディアが伝えなくても、カメラとパソコンがあれば誰でも市民メディアになれる」と一念発起した。
「デモ割」は昨年2月の「脱原発杉並デモ」から登場。デモを終えた参加者が、デモ割の実施店で「デモに参加してきたよ!」と告げると、割引や1品サービスなどの特典を受けられるしくみだ。デモを地域に人が集まるチャンスと捉える発想が注目を集め、同5月6日の「祝!原発ゼロパレード」では実施店舗が20店に増えた。
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