東北大学では、建築科のOB・OGが立ち上げた学生サークル「都市まちづくり研究会」(愛称トシケン)を後輩たちが引き継ぎ、まちづくりを町民と一緒に進めている。
行動科学研究室に所属するトシケンの代表を務める西塔貴海さんは、東日本大震災発生後、避難所や被災者の写真洗浄でボランティアを経験。まちづくりにかかわるサークルを探し、トシケンに入った。
「まちづくりは人をつくること、人をつなぐこと、人に元気と自信を与えること」と考え、トシケンを通じて景観デザインに関心のある学生たちと一緒に、東北の広域エリアのまちづくり事業に携わり始めた。
「まちに愛着をもってもらい、気持ちをつなぎ、コミュニティを強くしていくことは、東日本大震災以降の地域社会では、特に求められ始めた活動だと思います」(西塔さん)
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