3月15日には、グリーン経営者フォーラム「グリーン熊本」の立上げに参加した。熊本を日本唯一のフェアトレードタウンにするため奔走した明石祥子さん、高品質なBDF(廃食油を使ったバイオディーゼル燃料)に取り組む星子文さんら、熊本はグリーンで元気な女性経営者が多いように感じた。
その懇親会で、こんな会話があった。何か新しいことをやろうとしても、「何かあったら誰が責任を取るんだ?」という一言で頓挫してしまうと。
これは、いま日本の閉塞感を醸し出している悪い病気だろう。これを「NDS症候群」と名付けたい。すなわち「N=何かあったら D=だれが S=責任を取るんだ?」。
この一言で、多くのアイデア、ビジネスプラン、イノベーション、進取の気質、希望が闇に葬り去られたに違いない。
事実、自動お掃除機のルンバの原案は、日本メーカーが開発していたが、NDS症候群によって発売は見送られた。「誰もいない家で発火したらどう責任を取れば良いのか」との指摘が決め手だったそうだ。