フィンランドのアパレル企業マリメッコのデザイナーであるクリスティーナ・イソラが2007年に発表した「メトサンヴァキ」が、1963年にウクライナのアーティストであるマリア・プリマチェンコの描いた「旅中のロッタ」の盗作であると、フィンランドのニュースサイト「HELSINGIN SANOMAT」が29日に報道した。
クリスティーナの「メトサンヴァキ」は、マリメッコとフィンエアーの合同企画として、フィンエアーの機体にも描かれている。フィンエアーは、早急に航空機を塗り替えるとしている。
「旅中のロッタ」を所持するウクライナの芸術美術館は、マリメッコとクリスティーナに対して、著作権侵害で法的処置を取る方向だ。ニュースサイト「HELSINGIN SANOMAT」では、本件に対してクリスティーナは、「マリメッコの全顧客に対して謝罪する。なぜこのような誤りを犯してしまったのか自分でも理解できない」とコメントしたと伝えている。
盗作が発覚してから、日本国内ではツイッター上で、「好きだったので、やるせない思い」、「衝撃的すぎる」などの反応が出ている。日本国内で、マリメッコの販促や企画を行うルック(東京・目黒)では、「マリメッコ本社から、(盗作かどうかの)正式発表は来ていない」とし、今後の対応は、マリメッコ本社の指示に従うとしている。(オルタナS副編集長=池田真隆)