成長戦略に原発再稼働の推進を盛り込む安倍政権に抗議し、脱原発を訴える「反原発国会大包囲」が2日夕方、首都圏反原発連合(反原連)の主催で行われた。市民が国会正面や首相官邸前に集まり、「再稼働反対」や「原発輸出反対」などと声を上げたほか、国会を取り囲む形で市民が歩道に広がった。
同行動には、昼に別会場で行われた「原発ゼロをめざす中央集会」(原発をなくす全国連絡会主催)、および「6.2 NO NUKES DAY」(さようなら原発1000万人アクション主催)の各集会がデモ行進後に合流。主催者は参加者数を6万人と発表している。
山梨県北杜市に住む木工業の男性(60才)は、迷彩服を着た安倍首相が原子炉から飛び出すプラカードを持参。「自民党政権になってから、まるで事故がなかったかのように原発推進に転じている。国民も事故を忘れてしまっているかのよう。メディアはアベノミクスばかり報じているが、経済だけ良ければいいのか」と話した。(オルタナ編集委員=斉藤円華)