プロ野球の統一球問題が世間を騒がせています。統一球を、昨年と比べて飛ぶように調整していたにもかかわらず、公表していなかった件です。
日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナーは6月12日の記者会見では「昨日までまったく知りませんでした。不祥事ではないと思う。もし私がその事実を知っていれば、公表していた」と開き直りました。
ところが翌々日の14日には再び記者会見を開き、「ファン、選手、関係者に迷惑を掛けたことは大変な失態だった。反省している」と前々日から一転、低姿勢になりました。
真相は第三者委員会で明らかにされるとのことですが、昨日、楽天球団の田中将大投手が「(飛ぶボールには)昨シーズン後半から変わっていたのではないか」と話すなど、さらに飛び火する様相を強めています。
大相撲、柔道、プロ野球と日本のプロスポーツでは最近スキャンダルが絶えず、日ごろの危機管理がおざなりにされていたことが浮き彫りになりました。ここで改めて考えなければならないのは、「ソフト・ロー」(Soft Law)の視点です。