福島県鮫川村で発生した仮設焼却炉の爆発事故について、環境省は2日、原因調査結果の第一次報告を発表した。(オルタナ編集委員=関口威人)
それによると、焼却炉下部のゲートシリンダと呼ばれる弁の閉め忘れと、爆発した主灰コンベヤーがつながるセメント混練機の上部点検口の開け放しという2つのマニュアル違反が重なり、通常より圧力の低下したコンベヤーに焼却炉から可燃性ガスが漏れて滞留、運ばれてきた焼却灰が火種となって爆発につながったという。
また、緊急対応連絡網では現場事務所が行うことになっていた警察、消防への通報がなされず、事故の6時間後に地元の消防署から環境省の本省に問い合わせがあり、それを受けて同省が地元警察に連絡を入れていたことも分かった。
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