欧州最大の賞金総額を誇る「ドイツ環境賞」の授与式が27日に行われた。母親であり環境起業家でもある女性2人に総額50万ユーロ(約3700万円)が、ヨアヒム・ガウク連邦大統領から授与された。(ベルギー在住環境ジャーナリスト=川崎陽子)
一人は、日本でも各地で上映されてきたドキュメンタリー映画「シェーナウの想い」で有名なウーズラ・スラーデクさん(67)だ。
1986年のチェルノブイリ原発事故後、5人の子を持つスラーデクさんは「核のない未来のための親の会」を結成し、地道に人々の支持を集めていった。
1994年には市民参加のシェーナウ電力会社を設立し、1999年からは100%原発を使わない自然エネルギー主体の電力を供給している。
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