里山の廃校を舞台に、地域の人々が手作りするアートフェスティバル「ひかり祭り」が、10月25~27日の3日間にわたって開催された。今年10週年を迎えたこのお祭りの電力は、2011年から毎年、自然エネルギーでまかなわれている。(ノンフィクションライター・高橋真樹)
神奈川県相模原市緑区(旧藤野町)のひかり祭りは、「廃校から、アートという希望の光を発信したい」というメッセージを掲げて始まった。今回は台風と重なり開催すら危ぶまれたが、特に快晴となった3日目(27日)には多くの参加者が詰めかけた。
ひかり祭りの見どころは、夜の光の演出。工夫されたステージの照明や、幻想的なたまご型のミラーボールなど、随所に不思議な空間づくりがされていた。
例年5000人ほどが参加するこのイベントの電力は、太陽光やてんぷら油のバイオディーゼルを活用して100%自然エネルギーでまかなっている。その電力を担当しているのが、「藤野電力」(神奈川県相模原市)だ。
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