大手化粧品店「ザ・ボディショップ」を展開するイオンフォレスト(東京・千代田)の福本剛史社長は1月28日午前、厚生労働省を訪れ、化粧品の動物実験廃止を要請する。約11万7000筆の署名を田村憲久厚生労働相に提出する。フォアグラやフカヒレなど「動物愛護」や「残虐性の排除」について世界的に関心が高まっているなか、日本政府の姿勢も問われそうだ。
1月28日午前11時半に、イオンフォレストの福本社長、NPO法人動物実験の廃止を求める会(JAVA)の亀倉弘美理事、英国のNGO「クルーエルティフリー インターナショナル」のニック・パーマー氏の3人が田村厚労大臣に署名を提出する。
化粧品の動物実験では、うさぎやモルモットなどが実験後に殺処分される実態が多数報告されており、世界規模の問題になっている。
欧州(EU)は2013年3月、化粧品の動物実験を全面的に禁止したほか、中国も今年6月から、国内生産の化粧品について、動物実験を禁止する方針を昨年11月に発表した。
イスラエルやインドでも動物実験の廃止に踏み切る予定だ。一方で、現在もなお、国の数にして80%の国で化粧品の動物実験が継続しているという。
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