NTTドコモ東北は、東日本大震災発生から3年目を控えた3月5日、宮城県仙台市で「震災の振り返り そして復興へ」と題した報告会を開催した。復興(災害対策)への取り組みや、震災を機に設立した東北復興新生支援室の活動状況などを報告。このほか、ドコモのモバイル機器を利用して被災地復旧に携わるNPO3団体とのパネルディスカッションも行った。(ライター・つかさあおい)
■ 「通信会社だからこそ」できること
「忘れられない、忘れてはならない東日本大震災」――。2011年3月11日(14:46)に起きた東日本大震災は、東北各地で長時間の停電や通信設備の損傷サービス停止が発生し、携帯電話(モバイル)ユーザーからの期待に応えられない事象が起きた。
非常時(震災時)の現地での安否情報確認の主な手段は「ケータイ」と位置づけられる程、ライフライン(非常時)としての携帯電話への依存度は高い。その反面、「(震災時)繋がらなかった」「(繋がらなくて)携帯電話を手放せなかった」などドコモユーザーの不安の解消に添えないこともあった。
その教訓を改善するべく「震災を経験した通信会社だからこそ役立てることがある」と、災害時におけるモバイル端末の利便性向上や情報不足を解消の対策などを強化した。
震災後に開設された東北復興新生支援室では、新たに「復興加速化、東北エリアにおけるモバイルへの期待と理解」を向上させるため、福島・宮城・岩手の3県でNPO団体を支援し、連携を強化する取り組みに力を注いでいる。