ソフトバンクモバイルは、Andorid搭載のスマホでアプリを利用した日本初の募金プラットフォーム「かざして募金」を3月に開始した。参加するNPOのロゴ、文字、ポスターなどの画像をスマホで読み取り、各団体の募金サイトにアクセスすると寄付ができる。このアプリはGoogle Playでダウンロードでき、今夏にはiOS向けにも提供される予定だ。(フリーライター・今一生)
「かざして募金」では、100円、500円、1000円、3000円、5000円、10000円の6つの設定金額から寄付金額を選択でき、その都度寄付するか、毎月継続的に寄付するかを選べる。
月々の携帯電話利用料金と一緒に支払えて、個人認証の入力の手間もかからない(領収書発行は不可。ソフトバンクモバイル以外のスマホの利用者はクレジットカード番号の入力が必要)。
寄付を集めたいNPOは、活動に関係するロゴ、文字、ポスターなどの画像を無料で登録すると、1980円(税抜き)に募金額の1.8%(税抜き)を加えた月額利用料金で幅広い募金告知活動を展開できる(今年8月末までの登録申込受領分については、6か月分が無料になる)。
また、参加非営利団体を支援している企業も、自社のロゴ、商品名称なども登録でき、非営利団体の支援企業が展開する媒体を通じても募金誘導が可能になり、多種多様な媒体が募金のチャンスにできる。
開始時点で登録している非営利団体は、37団体。NPOカタリバや8bit News、フローレンスなど、首都圏に事務所を置く団体が並んでいる。
「参加団体の審査業務は社会貢献活動支援プラットフォーム『gooddo(グッドゥ)』を運営し、多くの非営利団体の審査業務の実績を持つセプテーニ・ベンチャーズに委託しています。審査の回答には、約1カ月間お時間をいただきます」(ソフトバンクモバイルの広報担当者)
ソフトバンクモバイルではこれまでにも、東北の子ども向け継続型マッチング寄付として、顧客と同社が10円ずつ寄付する「チャリティホワイト」を実施。185万件以上の加入者数があり、寄付総額は4.3億円以上(2014年2月末日までの累計)という。
非営利団体の社会的認知が高いとはいえない日本で、寄付文化を根付かせるのに一役買うか。今後の展開に注目したい。
◆ ソフトバンクモバイルのプレスリリース
http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2014/20140305_01/