特定非営利活動法人セブン・ジェネレーションズ(東京・千代田)は5月18日、「チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウム 未来からのラブレター」を開催した。著書『ソウル・オブ・マネー』で知られる世界的慈善活動家リン・トゥイスト氏を招き、「環境的に持続可能で、社会的に公正で、精神的にも充足した生き方」を実現するために必要なことを議論した。(オルタナ副編集長=吉田広子)
「チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウム」は、環境問題や貧困問題など地球で起きている課題に向き合い、解決のための行動を促すプログラムである。このプログラムは、トゥイスト氏が共同創設した米非営利団体「パチャママ・アライアンス」が開発した。
日本では、セブン・ジェネレーションズが2009年6月から、東京、大阪、札幌など全国各地でチェンジ・ザ・ドリームシンポジウムを展開してきた。すでに150回以上開催し、計2000人以上が本シンポジウムを体験したという。
シンポジウム第二部の「未来にどんな可能性があるのか? 私たちはこれからどこへ行くのか?」では、社会課題に関する動画や識者のインタビューを見たり、隣り合った人らと感想やビジョンを共有したりしながら、約400人の参加者が「環境的に持続可能で、社会的に公正で、精神的にも充足した生き方」を実現するために必要なことを考えた。
ファシリテーターを務めた、セブン・ジェネレーションズの創設者・榎本英剛氏は、「思い込みを捨てて、未来をイメージし、想像力と創造力を働かせてほしい」と呼びかけた。
トゥイスト氏は、アパルトヘイト撤廃やベルリンの壁崩壊の例を挙げながら、「どんな人間にも信念のために立ち上がるパワーがある」と強く訴えた。ファンドレイジング(資金調達)の専門家でもある同氏は、「お金の使い方次第で世界を変えることができる。お金は愛と一緒になれば、より良い世界に貢献することができる。ファンドレイジングは大好きな仕事の一つ」と話した。