液体加工食品の製造を行う日本テトラパックは7月1日、FSC(森林管理協議会)CoC認証ラベル付き製品の出荷に乗り出しことを発表した。対象となるのは飲料用の紙パックで、国内初の取り組みだ。これにより、消費者は間接的に森林保全を支援できるようになる。(オルタナ編集部=佐藤理来)
同社は2013年11月にはFSCCoC認証を取得し、すでに一部の紙容器でFSC認証ラベルを実現していたが、飲料のパックに用いるのは初めて。紙パックの出荷は6月中旬に始まり、7月には店頭に並ぶ予定だ。
FSCの認証システムは、持続可能な森林経営が行われているかを第三者機関が審査する制度だ。特にFSCCoC認証は、FSC森林認証を受けた森林から出た木材が、他の違法木材などと混ざらないよう確実に管理されていることを示す。
日本テトラパックは、紙容器に木繊維を主原料にしていることから、再生可能資源の利用に力を入れる。森林や紙の製造機能を持っていないことから、サプライチェーンを管理することに重きを置く。最終的な目標は、すべての取り扱い商品をFSCラベルにすることだ。また、原材料だけでなく、紙容器の製造にはグリーン電力を使用する。