★本文中で紹介の紅茶「シャンパンパーティ」を9月16日配信の編集長メールの読者1名様にプレゼントします。応募はこちらから(10/1締切り)
宇都宮市にあるティールーム、ワイズティー創業の目的は栃木の活性化だ。栽培やブレンドにこだわった紅茶で、商店街に人を呼び込む。栃木をはじめとする国内の自然栽培茶畑の応援や、地域のPRにもなるオリジナルブレンド紅茶の作成なども行う。2006年の創業以来、一貫して営業やプロモーションを行わず、口コミ情報のみ。2013年には経済産業省「おもてなし経営企業選」にも選ばれた。(オルタナ編集部=佐藤理来)
「オーガニック紅茶の店とよく言われますが、それ以上のことをしているんです」。そう語るのは、ワイズティーネットワーク社長の根本泰昌さんだ。疲弊した商店街を活性化させ栃木を助けたい、との思いから脱サラし2006年に同社を起業した。
オリジナルのブレンドティーが売りで、ハンドブレンドにこだわり、今でも経営者自らが携わる。茶葉自体も生産地と深く関わり、自然栽培のものを選ぶ。海外から取り寄せるハーブも自然農法の産地という徹底ぶりだ。栃木や京都といった日本の茶畑の応援もしている。
人気商品の「シャンパンパーティ」はダージリンをベースにした、華やかな味わいのフレーバーティーだ。ポットの茶葉に向かって湯を注ぐとカラフルな花びらが踊る。
紅茶はなじみ深さの反面、アレンジの余地がないと言われていた領域。「創業当初は逆風も多かったが、革命を起こすことができた」と根本さん。出張紅茶教室の開催やこだわりの成果なのか、創業時は全国43位だった栃木県の紅茶消費量が、2009年には1位に飛躍している。
「ご当地紅茶」のブレンドも行う。地域の特産物を配合するものや、観光地など抽象的なイメージからヒントを得て作る場合もある。宇都宮産の和梨を用いた「おもてなし紅茶」は2014年に国の認定を受けた。「味だけでなく思いも込めるからこそ、人々を元気にすることができる」と根本さんは言う。