COP20が開幕、「新枠組み」合意の道筋立つか

地球COP20・COP/MOP10(国連気候変動枠組条約締約国会議第20回会合・京都議定書締約国会議第10回会合)が12月1日(日本時間で2日)、ペルーの首都リマで開幕した。2020年以降に始まる「新しい国際枠組み」にすべての国が2015年までに合意することを目指し、議論が進められている。(オルタナ副編集長=吉田広子)

新枠組みは、京都議定書に代わるもので、2015年12月にフランス・パリで開かれるCOP21での合意を目指している。

COP20では、「新しい国際枠組みの中での排出量削減目標等のあり方、新しい国際枠組み全体の骨格、そして、新しい国際枠組みがスタートする2020年までの取り組みの底上げが主な論点となる見込みだ」(自然保護基金(WWF)ジャパン)。

資金供与や環境保全技術のノウハウの提供など、先進国がどのように途上国が約束を実行するために支援していくかも大きな議論となっている。

2015年12月の合意に先駆けて、各国は、2015年3月までに自主的な削減目標を国連に提出することが期待されているが、日本ではまだ議論が始まったばかりだ。

欧州連合(EU)はすでに10月下旬、「2030年に40%削減」という目標を発表。参加が懸念されていた二大排出国である米国、中国も11月中旬に目標を公表している。

米国は「2025年に26~28%削減(2005年比)」、中国も「2030年をピークに排出を減らす」という目標を掲げた。

WWFジャパンは、「決して十分ではないが、新枠組みの交渉を前進させようという強い意志を感じる」と評価している。COP20の会期は12月12日まで。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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