地域・学生・企業などによるCO2削減活動やソーシャル・ビジネスを表彰する「低炭素杯2015」の全国プレゼン大会と表彰式が2月13-14日に開かれ、最優秀の「環境大臣賞グランプリ」には、北海道下川町の「森林を活用したエネルギー自給型小規模自治体モデル」が選ばれた。

低炭素杯は2010年度から、地域性や団体の特性に応じた個性的な温暖化防止の取り組みや事業を毎年公募し、表彰している。地球温暖化防止全国ネットを中心に、各都道府県の団体と連携し、こうした活動を全国から集め、発表や団体同士の交流を通じて、取り組みのノウハウや情報を共有してつながりを深め、地域のベストプラクティスを全国に展開するのが目的だ。
今年度は北海道から沖縄までの全国から、約1700団体の応募があった。そのうち、選考を経て選ばれた39団体がプレゼンを行った。
グランプリに輝いた下川町は、豊富にある森林資源を毎年一定の面積で植林・伐採することにより、恒久的に森林を管理する循環型森林経営を実現したことが評価された。先進的な林業機械やコンテナ苗などを使って低コスト化を進め、林業・林産業の活性化を進めている。そこで生じた未利用資源をペレット化し、公共施設の熱エネルギー減として供給。
これにより、年間1600万円の化石燃料費を浮かせて、その半分を新たな子育て支援に充てた。その結果として移住者も増え、同町の人口増加に寄与できたという。
低炭素杯ではこのほか、下記の4部門で、それぞれ優秀賞である「金賞」が決まった。