ネオニコ系農薬の食品残留基準緩和案で再度パブコメ 21日締切

厚生労働省は、ネオニコチノイド系農薬「クロチアニジン」の食品中の残留基準緩和について、21日まで国民から意見募集(パブリックコメント)を行っている。意見募集は2013年10月に続いて2度目。前回は集まった1600件以上の意見のほとんどが基準緩和に反対するものだった。(オルタナ編集委員=斉藤円華)

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前回の意見募集結果を受けて厚労省は昨年、クロチアニジンの健康影響に関する再評価を食品安全委員会に依頼。人が短時間に摂取しても悪影響が出ないと考えられる量を示す「急性参照用量(ARfD)」を体重1キロ当たり1日0.6ミリグラムとするなどの評価結果が、12月に了承された。

基準緩和案では、ほうれんそうで従来の13倍(40ppm)まで許容。国際環境NGOのグリーンピース・ジャパンは同案を「パブコメを全く反映していない」と批判。急性参照用量についてもNGOは「EUで決めている値と比べて6倍も高い」と指摘している。

パブリックコメント応募ページ(イーガブ)
グリーンピース・ジャパン

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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