社会課題を自分事化し、行動起こす「グローバル・リーダー」とは[大石 俊輔]

『社会に貢献する~Youth Philanthoropy in Global Community~』。社会貢献について、国際的に通用する柔軟な考え方を養う
『社会に貢献する~Youth Philanthoropy in Global Community~』。社会貢献について、国際的に通用する柔軟な考え方を養う

グローバル人材として活躍するには、社会課題に対する意識も必要です。日本ファンドレイジング協会はこのほど、社会貢献の世界標準を理解するための指南書『社会に貢献する Youth Philanthropy in Global Community』を発行しました。本書は3部構成で、まず社会課題を自分事化するワークを行い、読み進めるうちに支援方法の概要から、実際に活動を起こすためのヒントへと理解を進める作りになっています。(日本ファンドレイジング協会プログラムディレクター=大石俊輔)

よく「グローバル人材になるにはどうしたらいのか?」と言われています。外国語の学習も大切ですが、本当にそれだけでしょうか。グローバル人材の中でも「グローバル・リーダー」と呼ばれ、国際社会で尊敬をされている人のほとんどは、単に経済的成功を収めた人ではありません。

彼らは自分のことだけを考えるのではなく、他者が抱える課題も解決しようと真剣に取り組んでいます。例えば、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツは、個人財産約3兆円を使い、夫人と一緒にビル&メリンダ・ゲイツ財団を創設しました。この財団で、途上国の子どもたちの命を奪う病気の撲滅などを行っています。

グローバル・リーダーがこのように社会貢献をするということは、国際社会でも一般的に理解されています。また、様々な社会課題の解決に取り組み、社会変革をリードするプロフェッショナル組織としてNPOが理解され、就職先として選ばれるということも、国際社会ではひとつの潮流になっています。

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鵜尾 雅隆(日本ファンドレイジング協会代表理事)

連載:社会イノベーションとお金の新しい関係 日本ファンドレイジング協会代表理事。国際協力機構、外務省、米国NPOを経て、ファンドレイジング戦略コンサルティング会社ファンドレックス創業。寄付、社会的投資の進む社会を目指して日本ファンドレイジング協会を創設。著書に『ファンドレイジングが社会を変える』など。

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