「三方よし」で知られる近江商人の商都、滋賀県近江八幡市の経営者ら有志が今年10月、世界から20-30代のソーシャル・イノベーター(社会起業家)25人(うち日本人10人)を招き、「サステナビリティ(持続可能性)」を学びあう次世代リーダー世界大会を開く。(福島由美子)
主催するのは一般社団法人NELIS(Next Leaders’ Initiative for Sustainability)。近江八幡商工会議所の秋村田津夫会頭、和菓子「たねや」の山本昌仁社長、ピーター・ピーダーセン氏が共同代表を務める。
今年10月に3日間、世界で活躍しているサステナビリティに関心の高い経営者やNPO、教育など多分野の若手リーダーたちを、日本を含む14カ国から25名招待する。クラウドファンディングを活用し、日本発の新しいグローバル・ネットワーク作りを目指す。
共同代表の一人、ピーダーセン氏は、日本在住20数年のデンマーク人。木内孝・元三菱電機アメリカ支社代表と2000年にイースクエア(東京都港区)を創業、環境やCSRの企業コンサルティングを手掛けてきた。その過程で「このまま将来の世代が犠牲になるような世の中では、人類は続かない」と感じるようになった。
「環境に配慮し、人にとってもいい社会をつくるためには、ビジネスだけでなく政治や教育などあらゆる分野において、環境や将来世代を考慮した『サステナビリティ』が必要。これからの世界には新しいリーダーシップが必要だ」とピーター氏は世界大会開催の意図を説明する。
ピーター氏は4年前にイースクエアの社長を退任し、次世代リーダーのグローバル・ネットワーク構築を目指して今年1月、一般社団法人NELISを設立した。