[CSR]セロテープのニチバン、巻心リサイクルで3万本植樹へ

フィリピン・ネグロス島で植樹の様子(広報資料より引用)
フィリピン・ネグロス島で植樹の様子(広報資料より引用)

セロテープで知られるニチバン(東京・文京)が、使用済み粘着テープの巻心を回収する環境プロジェクトを実施している。2014年11月から3カ月の間、全国から巻心を回収、過去最多の49万3319個を集めた。1個回収するごとに5円をフィリピンの環境NGOに寄付し、マングローブの植樹に役立てる仕組みだ。今年は3万本の植樹を予定している。(編集部=辻陽一郎)

今年、第5回となる「ニチバン巻心ECOプロジェクト」は、2010年に始まった。当初は7万個ほどだった回収数も、現在では50万個に迫る勢いだ。巻心回収の協力団体も増加し、小学校や企業、病院など710団体がプロジェクトに参加した。

寄付先である環境NGOイカオ・アコは、フィリピン・ネグロス島で、ボランティアと共にマングローブの植樹を行う。2013年には同社の社員も植樹に参加した。

回収された巻心の一部(広報資料から引用)
回収された巻心の一部(広報資料から引用)

さらに、集めた巻心は、新たにダンボール用資源としてリサイクルする。植樹をして環境保護に貢献するだけでなく、テープを販売するメーカーの役割も果たす。

同社は巻心回収に協力した小学校で環境教育の出前授業も行っている。広島県の小学校では、リサイクル活動の重要性やマングローブが地球環境に果たす役割を伝えた。

広報宣伝室鈴木麻美さんは「今後もこのプロジェクトを継続し、自然環境保護に貢献していきたい」と言う。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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