齊藤 紀子(企業と社会フォーラム(JFBS)事務局長)
2015年9月10日から11日までの2日間をかけて、早稲田大学で「企業家精神とサステナブル・イノベーション」を統一テーマとした国際カンファレンスを開催いたします。これは、JFBS、フンボルト大学国際CSRカンファレンス(HU CSR)、CSR Asiaの共催によるジョイント・カンファレンスです。
■統一テーマの趣旨
持続可能な発展とは、 「現代の世代が、将来の世代の要求を充足する能力を損なわない範囲内で発展すること」と定義され、ここ20年間重要なテーマとされてきました。いま次の10年間に向かって、持続可能な発展を推進するために新しいステップが求められています。
大企業においても、またソーシャルベンチャーにおいても、様々な社会的課題に取り組み、イニシアティブをとっていく企業家精神が期待されています。サステナブル・イノベーションあるいはソーシャル・イノベーションは、 社会的・環境的課題の解決に取り組むビジネスを通して、新しい社会的価値を生み出します。
イノベーションを生み出すためには、ソーシャル・ビジネス、大企業、NGO、地域の人々、政府、研究者間の協働関係を推進し、新しいビジネスを促進する制度的環境をつくることが、求められています。
本カンファレンスでは、「企業家精神とサステナブル・イノベーション」に関する様々な問題と課題(アントレプレナーシップ、サステナブル/ソーシャル・イノベーション、イノベーション・マネジメント、セクター間の協働、地域開発、持続可能な消費と生産、ソーシャル・マーケティング など)について議論してまいります。
■主なプログラム
本カンファレンスでは、小林喜光氏(三菱ケミカルホールディングス会長/経済同友会代表幹事)と、CSR Asiaのリチャード・ウェルフォード代表の基調講演を行います。小林氏には大企業内における企業家精神と持続可能な成長に求められるサステナブル・イノベーションについてお話いただきます。ウェルフォード氏には、アジアの社会的企業家が持続可能な発展のために展開している様々な革新的取り組みについてお話いただきます。