引退後の競走馬は、飼育費用などの問題から約99%が寿命を迎える前に殺処分される。馬と人との共存・共栄推進協会(岩手県・八幡平市)は、岩手県八幡平の牧場で、馬糞堆肥を使ったキノコ栽培で収益化し、飼育費用を賄うビジネスモデルを目指している。(オルタナ編集部=佐藤理来)

馬の寿命は本来20年~30年だ。しかし、競走馬を4歳程度で引退した後、種馬や乗用馬になる馬はごくわずかで、ほとんどが殺処分される。日本では年間約7000頭の子馬が生まれているが、寿命を全うする馬は1%にも満たない。
処分の理由はさまざまだが、馬の受け入れ先がないことや、年間60万円ほどの飼育費用が問題。馬と人との共存・共栄推進協会代表の船橋慶延さんは、「馬糞を使って収益化する仕組みを広め、岩手だけでなく全国で馬の受け入れ先を作りたい」と話す。
同協会は、集めた馬糞を地熱で発酵させ、堆肥として一般に販売している。馬糞は牛糞などと異なり水分が少なく匂いもしないため、肥料として使いやすい。年間300トンほどの馬糞堆肥を販売するほか、それを利用したマッシュルーム栽培も3年前から行っている。
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