アパレル大手の三陽商会が、国内でいったん廃れた「和綿」を復活させるプロジェクトを展開している。2013年から栽培を始め、このほど3年間の収穫分30キロの和綿を使ったストールを製品化した。7月24日まで、同社の銀座ショールームで展示販売をしている。(オルタナ編集長・森 摂)
和綿は江戸・元禄期に本格的な栽培が始まり、作務衣、ふとん、半纏(はんてん)などに使われていた。だが、繊維が短くて太いため、日本の高温多湿に合うものの、シャツやシーツなどには適していないため、明治後期には米国などの綿に押されて廃れてしまった。