福島県の佐藤雄平知事は8月6日、東京電力が福島第1原発3号機で計画しているプルサーマルの実施について最終的に受け入れることを表明した。県の技術連絡会がプルサーマル導入の前提となる「技術的3条件」を満たしたとの見解を示したことを受けて判断した。
プルサーマル計画では、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムをウラン燃料と混ぜた「MOX燃料」を使用する。県では技術の維持や継承、情報公開などに関する「技術的3条件」のほか、1998年の事前了解時に国と東電に対してMOX燃料の品質管理、作業従事者の被曝低減、核燃サイクルへの国民理解の推進などを求めている。
佐藤知事は同時に「電力の供給地が抱える実情や苦悩が、大消費地である首都圏に十分に理解されているとは言い難い」とした上で、原子力安全・保安院を原子力政策を推進する経産省から分離するよう求めた。(S)