有機農業と子どもたちの未来

シェアガーデンを通して、日本の未来をつくる

――お二人のこれからの目標や夢を教えてください。

徳江さん:私は65歳ですから、最後の仕事という気持ちで、これまでやってきたことを集約して、次の世代に繋いでいくためのしっかりした仕組みをつくりたいと考えています。

有機農業をやる人や企業を増やす。出口もちゃんと準備する。そしてさらに次に繋いでくれる人を育てたいですね。開かれた組織にしていきたいです。この取り組みが全国に広がってくれたら嬉しいです。

武内さん:私も、長年外食経営と農業法人をやってきた集大成をここでしたいと考えています。農業者と産業界を結んだ有機農業の振興がテーマです。

地方に行くと、人がいなくて農場が荒れていますがここは人が集まります。いい土があるのです。ここでしっかり学んで、その経験をこれから生かしてもらえるように力を尽くしたいです。私が外食産業で学んだこと、有機農業をやってきて学んだことすべてをここで働く人たちに伝えたいですね。

――有機農業の未来も子どもたちの未来も繋がっていると思います。最後にメッセージをお願いします。

武内さん:有機農業の畑とそうじゃない畑の違いは、虫ですよね。農薬を撒いた畑では子どもを遊ばせられないし、生き物の多様性も学べません。

それに、味覚は子どもの時に発達します。ですから、そういう時期に旬の農産物を通して、本当においしいものを知ることが大切だと思います。

そういうことを経験できる施設として、シェアガーデンを活用していただけたら嬉しいですね。畑が賑やかな、収穫物が豊富な時期に、ぜひまたお越しくださいね。

――都会の子ども達にぜひ体験させたいですね。今回は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。

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ギンザのサヱグサ「SAYEGUSA GREEN PROJECT」ホームページ  対談 Green Dialogue vol.7

三枝 亮

mr_s2株式会社 ギンザのサヱグサ 代表取締役
1967年東京生まれ
子どもたちの上質なライフスタイルを提案するスペシャリティストアをディレクションする傍ら、都会に住む子どもたちを取り巻く環境の改善に重要性を感じ、2012年「SAYEGUSA GREEN PROJECT」を立上げる。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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