
アキュラホーム(東京・新宿)は、国産間伐材で製作した机の天板を2010年から全国の小学校に寄贈、この累計が2017年2月末で11062枚に達した。国内の人工林は間伐されないことで、森林の荒廃など環境に悪影響を与える。同社は天板の寄贈だけではなく、地域の小学校などで木の大切さを学べる授業を実施し、木の家を提供する企業として森林の課題解決にもつなげている。
日本の森林のうち4割はスギやヒノキなどの人工林だが、近年海外からの輸入木材需要が増えたことで、国産木材の需要が減少している。この需要減少によって、林業経営が成り立たず、山に人の手が入らなくなり、切った間伐材が放置されるなど、森林の荒廃が深刻な状況となっている。
アキュラホームは全国16支店で、地域の小学校に間伐材を活用した学習机の天板を寄贈・交換するプロジェクトを実施してきた。また、授業では子どもたちに「木の素晴らしさ」や「物の大切さ」、「物づくりの楽しさ」を伝えている。