[Sustainablebrands.comから翻訳・転載] フランスの主なスーパーが、ケージで飼育される鶏の卵の販売を数年以内にやめると相次ぎ発表した。最大手のカルフールは2025年にも販売を中止する。動物愛護団体が2016年5月、暗く「すし詰め」状態の養鶏場の映像をネットで公表して以降、世論の批判が高まった。この動きは主要な外食企業や、ホテルグループにも広がっている。(羽生のり子)
映像公開前の2015年にケージ養鶏卵の販売をやめていたスーパーは、ベルギー系・コルリュット(本社・ベルギー・ハル)と、仏南西部で展開するシーヴェル・グループ(本社・アヴァロン)のアタック・ビル、マキシマルシェだ。
高級スーパーのモノプリ(本社・クリシー)は2016年4月に中止した。フランス一の売り上げを競う2大スーパーのカルフールとルクレールは、2016年の映像公開後、ともに2020年に自社ブランドでケージ養鶏卵をやめ、2025年にはすべてやめることを約束した。
ドイツ系ディスカウントスーパーのリドルとアルディは、2025年から世界中の全店舗でやめる予定だ。現在、フランスのほとんどのスーパーが、2025年には全廃することを表明している。