
[Sustainablebrands.comから転載] 味の素AGFはこのほど、鹿児島県奄美群島の徳之島でコーヒー豆生産を支援するプロジェクトに参画した。徳之島は国内でも数少ないコーヒー豆生産地の一つだが、生産拡大には台風や土壌の質、精選機や焙煎機の不足などの課題を抱えている。そこで、同社は味の素グループのASV(共通価値の創造)の一環として、コーヒー豆生産農家を支援するとともに、国産コーヒー豆を使った商品の企画・発売を目指す。(オルタナ編集部=吉田広子)
徳之島は、奄美群島のほぼ中央に位置する小さな離島だ。約1万人が暮らしている。年間平均気温は21.6度と温暖で、サトウキビの栽培が盛んだ。
「小さなころからブラジルの農業にあこがれていた。今から35年以上前、徳之島でキャッサバ(タピオカの原料)の葉が青々と茂っているのを見て、コーヒーも栽培できるのではないかと思った」
こう話すのは、徳之島コーヒー生産者会の吉玉誠一会長だ。36年前に徳之島に移住し、無農薬のコーヒー栽培を始めた。
吉玉会長は「栽培開始から4年後、初めて白い花が咲き、実がなったときは感動した。豆の焙煎技術を磨いて、『美味しい』と認めてもらえるコーヒーができるまで、7年ほどかかった」と振り返る。現在は自身が開いた喫茶店「コーヒースマイル」(鹿児島県伊仙町)で、徳之島コーヒーを提供している。