[Sustainablebrands.comから転載] リクルートライフスタイルが運営する「ホットペッパービューティーアカデミー」は8月8日、NPO法人全国福祉理美容師養成協会(愛知県日進市)と共同で、無料セミナー「訪問美容『最初の一歩』」を都内で開いた。訪問美容は、高齢や病気などでヘアサロンに行けない人を対象に、美容師が自宅や病院などを訪問するサービスだ。社会的な意義や現場での実体験のほか、高齢化が進むなかでビジネスチャンスにつながる可能性などを紹介した。(オルタナ編集部=吉田 広子)
「30歳になり、美容師として、どうありたいかを考えたときに『訪問美容』を知った。将来は美容師として人の役に立つ仕事がしたい」
セミナーに参加した千葉県八千代市にある美容室Arkhe(アルケー)の店長・高橋俊仁さんは、こう語る。東日本大震災後、仮設住宅などで実施された「青空サロン」にヒントを得て、病気の子どもたちを訪問したり、有事の際に被災地をまわったりする「移動サロン」の構想を練っているという。
ホットペッパービューティーアカデミーは、リクルートライフスタイルの美容に関する調査研究機関。同アカデミーは、人口減少や高齢化といった社会課題と、美容師の減少やサロン利用率の低下など美容業界が抱える課題に対して、どのように向き合うかを考える「未来会議」を展開している。訪問美容は未来会議のテーマの一つだ。