新潟県と昭和シェルが共同で準備を進めてきた「雪国型メガソーラー発電所」が新潟市内に完成し、8月31日から送電を開始した。雪対策のために地上1mの高さに太陽光パネルを設置しているのが特徴だ。
「雪国型メガソーラー」は新潟県の補助事業、および新エネルギー導入促進協議会の「地域新エネルギー等導入促進事業」の一環として取り組まれるもので、今回は市内にある昭和シェル旧新潟製油所跡地に太陽光パネル12500枚を使用して建設。一般家庭300世帯分の電力に当たる1千キロワット時の発電能力があり、全量を東北電力が買い取る。
太陽光パネルは同社の子会社であるソーラーフロンティアが生産。雪国に適した取り付け角度を検証するため、発電効率の良い20度と雪が滑り落ちやすい30度の2種類とし、積雪地域での太陽光発電の可能性を探る。(斉藤円華)