[Sustainablebrands.comから転載]
静岡県掛川市と地元のNPO法人「時ノ寿(ときのす)の森クラブ」は4月から、「キエーロ掛川普及事業」を行っている。「キエーロ」はバクテリアの力で土に埋めた生ゴミをほぼ完全に分解するコンポストの一種。掛川市民がキエーロを購入する場合、購入費用の8割以上を市が負担する。この半年間で市内の240戸が導入し、取り組みは定着しつつある。容器には地元森林の間伐材が使用され、地域の課題解決にも一役買っている。(オルタナ編集部=沖本啓一)
コンポスト(生ゴミ処理器)には段ボールを使用するタイプや、土中のミミズを利用するタイプなどがあるが、「キエーロ」は黒土などに住むバクテリアが生ゴミを分解する。適切に使用すれば、匂いもほぼ出ず、虫も寄ってこない。容器の中の土に生ゴミを埋めておけば、通常3-4日で完全に分解され、消えてしまう。