環境ドキュメンタリー映画「不都合な真実2 放置された地球」が11月17日から、TOHOシネマズみゆき座(東京・有楽町)をはじめ全国で公開される。先駆けて編集部に届いた本編抜粋映像を独占で先行公開する。前作「不都合な真実」公開時、米国で最も批判されたシーンはワールド・トレード・センターをはじめ9・11メモリアルの場所に海水が流れ込むアニメーションだった。今作では、これらが現実となった浸水シーンが映像に収められている。(オルタナ編集部=沖本啓一)
米国の元副大統領アル・ゴア氏が主演し、ショッキングな写真と緻密なデータの羅列で地球規模の環境危機を警告したドキュメンタリー映画「不都合な真実」。2006年の公開から10年、続編の「不都合な真実2 放置された地球」がいよいよ11月17日、日本でも公開される。
本編公開に先駆けて、本編抜粋映像を含む新たな映像を最速公開する。
「10年前、『不都合な真実』の公開時、最も批判されたシーンがあります。それはニューヨークの映像です。海面上昇と高潮によって、9.11メモリアルの現場が冠水していく様子です」と前作のシーンと合わせて、ゴアが観衆の前で訴える姿から始まる本映像。当時、この映像を見た人々は「そんなバカな。ひどい誇張だ」と批判したという。
しかし2012年、NYは大洪水に見舞われ、9.11メモリアル建設現場が冠水するというゴアの予想は的中。当時、アンドリュー・クオモNY州知事が「これは我々への警鐘だ。気候変動は真実で人間は弱い。10年前も5年前も真実だった。もう否定できない」と報道を通して危険性の高さを訴えた様子も切り取られ、ゴアが見通した未来が現実のものとなっている衝撃の内容となっている。
前作から11年。ゴアが推測した未来が現実として起こり始めた今こそ、明かされる衝撃の真実を前に、ひとりひとりが今後地球の為にどう行動すべきか真剣に考えるきっかけとなるだろう。