alternative
─形 慣習(伝統)的方法をとらない、代わりとなる、新しい
─名 選択肢、代案
私たちは、地球環境や資源・エネルギーから、社会と企業のあり方、食と暮らしのあり方まで、人と地球を大切にするオルタナティブな選択肢を発信し続けています。
オルタナ21号 目次
今月の表紙
岡田武史(サッカー日本代表・前監督)
alterna person
岡田武史(サッカー日本代表・前監督)
淘汰されない人間を育てたい
今夏、サッカー・ワールドカップ(W杯)でベスト16にチームを導き、高い評価を得た岡田武史・前日本代表監督。実は学生時代にローマクラブの『成長の限界』を読んで以来、環境問題には高い関心を持っている。環境教育から組織論まで、幅広く語って頂いた。
feature Story
GO-KI-GENな組織 7つの共通点
人は誰しも、心安らぐ環境の下で良き人間関係に支えられながら働きたいもの。そんな環境で働いている人は、きっと「ご機嫌」に違いない。「ご機嫌」に働ける環境と人づくりに挑戦し続ける企業の姿から、人生を豊かにする働き方の未来が見えてくる。
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Hungry for Mission 今 一生
これからの農家の標準を作る
NPO法人 農家のこせがれネットワーク
農家のこせがれ(息子・娘)を実家に戻す、新規就農希望者を支援する、耕作放棄地を農地に戻すなどで、これからの日本農業の新しい標準を作ろうとしている若者たちがいる。全国の農家を巻き込んだ彼らのネットワーク戦略を聞いた。
columns
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オルタナティブ文明論 田坂広志
政治の民主主義から経済や文化の民主主義へ
前回、資本主義の経済原理に「享受型経済」から「参加型経済」へのパラダイム転換が起こりつつあると述べた。 しかし、実はこれは、いまネット革命が実現しようとしている「社会のパラダイム転換」の一つの現れに過ぎない。
では、「社会のパラダイム転換」とは何か。
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エゴからエコへ 田口ランディ
長崎「水辺の森の音楽祭」を終えて思う
宗教や思想を越えて、ただ原爆で亡くなった命に音楽を捧げたい。それが「水辺の森の音楽祭」のコンセプトだ。観客は「霊」であり、よって集客にはこだわらない。入場も無料だが、出演料も出ない。音楽によって慰霊をしたい者が、唄い、奏でる。それだけの音楽祭。
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マエキタ流 マエキタミヤコ
生物多様性と原子力発電。希望生むのは、一瞬の機転。
補助金がなければ成立しない。高い。でもそのことが知られていない日本の原子力発電。 2010年夏、内閣府原子力委員会は、9月21日締切で「原子力政策大綱」の見直しパブリックコメントを募りました。
primaries
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偏差値75の農業 高橋がなり
パトロンと組み、偏差値を上げる
年間150日以上を農業に従事しない僕は認定農業者になれないのは当然です。ですが、農業生産法人を設立することも出来ません。直接農業に関わらない僕は、生産法人の25%以下の株しか持てないからです。農業をしないが経営者として農業を発展させようとしている僕を、農地法が農業に参入させないように規制しています。農地を売買できるのは認定農業者という農家か農業生産法人だけだからです。
29
「森を守れ」が森を殺す 田中淳夫
「結婚退職」する林業従事者
菅直人首相は、経済の成長戦略の一つに林業を取り上げている。林業再生をてこに地方の雇用や経済を復活させるという。だが気がかりなのは、支える人材が心もとないことである。
presentation
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フェリシモ×オークヴィレッジ
鈴の音とともに森を元気に
都会にいながら、森の存在を近くに感じさせてくれる「MOKURIN」は、手のひらに収まるしずく型の木の鈴。木材の性質を熟知する木工会社オークヴィレッジと、カタログ通販フェリシモとの共同開発で誕生したこの鈴が、2008年の発売以来、静かなロングセラーとなっている。日本の森を元気にするというメッセージを表現したシンボルだという「MOKURIN」の誕生秘話を聞いた。
insights
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U-40が日本の政治を変える BNJ
夢の連鎖反応を起こそう
「いまも闘う仲間や子どもたちを一緒に救いましょう」。猛暑に見舞われた8月の東京・台場で、20代前後の男女数名のグループが小児がん患者支援のためのチャリティーイベントに参加し、声を張り上げていた。このグループの名称は「STAND UP!!(スタンドアップ)」。若年性がん患者の支援に取り組む団体で、今回集まったメンバーもみな、がんを経験している。
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エコスゴいトレンド情報 greenz.jp
ツイッターで企画会議
2010年4月に開始した、オンライン企画会議室「Blabo!(ブラボー)」(http://www.bla.bo/)は企画会議をオンラインで行うという常識破りのサービスだ。仕組みは、Twitterアカウントをもったユーザーが会員登録し、企業が解決したい課題や、考えたい企画案に対して意見交換や議論、アイディアのブレーンストーミングを行うというもの。現在の会員数は2300人。
地球環境を映像で読む Green TV Japan
生態系の価値を知るために
2010年は国連が定めた国際生物多様性年。10月には、193カ国と地域が愛知県名古屋市に集まり、地球の未来について話し合う生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が行われる。日本政府は、ポスト2010年の目標として、2020年までに生物多様性の認知度を向上させ、生態系サービスの恩恵に対する理解を社会に浸透させる目標を掲げる。
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オルタナティブな空間 馬場正尊
気になる浅草を自転車で探索
前々から、浅草エリアは気になっていた。誰もが知っている歴史的な場所だけど、実際あまり足を踏み入れたことはない。行くのは地方や外国から知り合いが来たときに観光に付き合うくらい。でも、冷静に考えるとそのエリアは、働いたり住んだりするのに、実は魅力的な場所なのではないか。
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RtR JAPAN 運営日記 松丸佳穂
信じて任せよう
「なぜRoom to Read(以下:RtR)のボランティアはモチベーションが高いのか」という質問を受けることが、よくあります。なぜだと思われますか。
エコのご意見番 木内 孝
養蜂のすすめ1
東京の港区、東京タワーに程近い都会のど真ん中にある私の自宅の小さな庭に、岩手県の養蜂家から5千匹の日本蜜蜂を届けて頂いたのが、今年の5月7日。その日から、この原稿を提出した8月20日までの15週間の間に何が起こったか。
alternative lifestyle
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KIYOの哲学 実践編 南 清貴
カボチャの魅力はシンプルな煮物で
メキシコあたりの中南米地域を原産とする「カボチャ」が日本にもたらされたのは、まったくの偶然によるものだった。
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エコでヘルシーな食空間 岡村貴子
美しい空気と水で引き立つイタリアン
恵比寿公園の正面に位置するBiosビル。この4階に今年4月にオープンしたリストランテ「Aria(アーリア)」がある。アーリアとはイタリア語で、「空気」「旋律」という意味。白を基調とした店内は清らかで空気がすがすがしい。
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エシカル・ファッションの旗手たち 生駒芳子
80年代から一貫して発信し続ける、パイオニア
21世紀に入り、広く取り沙汰されるようになったエシカル・ファッションだが、そのスピリットを80年代から一貫して発信し続けてきたデザイナーといえば、キャサリン・ハムネット。ロンドン発の「過激」なメッセージは、いまや時代の最先端感覚を描き出す。
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東京ポタリング 山本修二
大森海岸から潮の香りと緑を求めて走る
都内で唯一「海岸」という言葉がついた大森海岸駅から、海の香りを求めて走り出した。
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世界のエコホテル巡礼 せきねきょうこ
リゾートで学ぶ自然との共存
環境先進国である中米コスタリカは、その国名であるコスタ(豊かな)と、リカ(海岸)の意味通り、国土の3割が自然保護区としての指定を受け、また、エコツーリズム発祥の国としても知られている。
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もうひとつの話題作 古賀重樹
魂の声、現実を動かす力
スタッフ・ベンダ・ビリリはコンゴ民主共和国の首都キンシャサの路上で演奏する障がい者たちのバンド。ポリオで半身不随となった彼らはシェルターで暮らし、動物園で練習する。空き缶に弦を張った楽器をもつ13歳のストリートチルドレンを加えたバンドはやがて録音のチャンスを得る─。
後書きの余韻
ソーシャルビジネスは甘くないぞ
ソーシャルビジネスの開発や企画などを手がける仕事柄、社会貢献に関心のある若者と知り合う機会が多い。 彼ら彼女らは一様に「社会貢献を仕事にしたい」と口にする。社会セクターへの関心が高いのは良いことだが、しかし若者たちの思いと現実には大きな2つのギャップがある。
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オルタナセレクト
外でも家でも秋を感じよう
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オルタナの輪
ABC Letters