米レストランチェーンのTGIフライデーズは2019年1月1日から、世界60カ国約900店舗で「Straw Free」キャンペーンを開始し、プラスチック製のストローを紙製に変更する。日本でも国内14店舗で、紙ストローの提供を開始する。今年に入り、米スターバックスコーヒーや米マクドナルドなど、外食産業は相次いでプラスチック製ストロー廃止を打ち出してきた。(オルタナ副編集長=吉田広子)

エレン・マッカーサー財団(英国)は、「2050年には海洋プラスチックごみの量が魚よりも多くなる」と分析するなど、海洋汚染の問題は深刻さを増している。
「TGIフライデーズ」五反田店の清水幸子ゼネラルマネージャーは、「プラスチック製ストローは、平均すると約20分しか使われていないという調査結果もある。日本はきれいなので、海洋プラスチックごみ問題を知らない人も多い。紙製に変更することで、こうした問題を啓発し、海洋汚染を防いでいきたい」と意気込む。
清水マネージャーによると、1店舗あたり平均毎日500~1000本のストローを使用しているという。忙しい店舗になると1日に2000本使用することもある。最近では、デリバリーの注文で、プラスチック製ストローやフォークの提供を断られることが増えてきたそうだ。

日本でTGIフライデーズを展開するワタミグループも、TGIフライデーズだけでなく、グループの外食店舗でプラスチック製ストローの廃止または代替素材への切り替えを検討している。
こうした企業の自主的な取り組みが進む一方で、日本政府は2018年6月のG7シャルルボアサミットで提案された「海洋プラスチック憲章」にまだ署名しておらず、内外から批判が高まっている。