一般社団法人CSR経営者フォーラムは23日、都内で会合を開き、経営者など約60人が集まった。同フォーラムは、ビジネス・社会のサステナビリティ(持続可能性)をテーマにした雑誌「オルタナ」の企業読者組織を前身に、2014年に法人化したネットワーク組織。会合では環境省の森本英香事務次官が登壇し、「環境問題と社会課題を同時に解決する視点が求められる」と述べた。(オルタナ編集部=堀理雄)
「第5次環境基本計画とSDGs(持続可能な開発目標)」と題したトークセッションで、森摂・オルタナ編集長は「気候変動や砂漠化など地球的な課題に対し、日本でもSDGsが広がりを見せている。環境省が規制官庁としてだけでなく、仕組みを変えていく視点が注目されている」と述べた。
森本氏は「環境問題と社会課題を同時に解決する政策をデザインし、生活の質を良くする政治が求められている」と指摘。その上で、以下のように述べた。
「ESG(環境・社会・ガバナンス)投資の広がりなど、企業も変わらざるをえなくなってきた。社会課題の解決や地球規模のリスクに配慮しなければ、新たな市場を獲得できないような状況が出始めてきている」
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