SDGsとサーキュラーエコノミー

オルタナ本誌 連載「論考・サーキュラーエコノミー」(57号)から

最近ビジネスパーソンが襟に丸い鮮やかなバッジを付けているのをよく見かける。グラデーションが美しいのですぐ目に付く。これは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)のシンボルバッジである。言うまでもなく、SDGsとは「誰一人取り残さない」をモットーに、国連が定めた17の目標と169のターゲットのことで、2030年までに目標達成することを各国に求めている。

本連載のテーマであるサーキュラーエコノミーなども人々の行動に大きく影響を与える社会的概念であるが、SDGsはそれらに負けず劣らず多くの企業や人の心をとらえて離さない影響力を持っている。企業やNGOだけではなく、学校・大学組織などにも浸透し始めている。

ではなぜそこまでSDGsが人々の間に広まっているのだろうか。その一つの理由は、17の目標一つひとつはよく知られたものでさほど驚かないが、17の目標が束となって提示されると、さすがにそれぞれの目標の重みに気付かされるからだ。もう1つ、それは17の目標がどれ一つ独立しておらず、相互に深く関連していること、問題を解決するためにはこの関連性を見落としてはならないことに気付かされるからだ。

 

※この続きは、オルタナ57号(全国書店で発売中)掲載の連載「論考・サーキュラーエコノミー」をご覧ください。

1953年生まれ。77年慶応義塾大学経済学部卒業後、同大学経済学部助手、助教授を経て、94年より教授。2001年から05年まで同大経済学部長を務めた。中央環境審議会委員や環境省政策評価委員会委員なども兼任する。2019年4月より現職。

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