今回の第25回参議院選挙は、7月21日の投開票日に向けて各地で盛んに舌戦が繰り広げられています。参院選は前回(2016年)から合区制度が適用され、「徳島県と高知県」「鳥取県と島根県」の2地域が「合区」になり、各議席1となりました(東京は6議席)。果たしてこの方法、本当に健全な民主主義を実現するのでしょうか。(オルタナ編集長・森 摂)
「一票の格差」は日本では1960年代ごろから問題視され、是正を求める訴訟も相次ぎました。都市部において議員一人当たりの人口が増え始め、「過疎地に比べて一票の重みが軽い。それは法の下の平等に反する」という主張です。過疎地での当選者より都市部での落選者の票が多かった事例も相次ぎました。
最高裁判所は2009年までは「衆議院で3倍、参議院で6倍ほど」を違憲または違憲状態としていましたが、2009年以降は一票の格差是正を積極的に促すような判決を下し始めました。
日本のメディアもこれを支持し、特に新聞では「一票の格差問題を是正せよ」という趣旨の社説が定期的に掲載されています。しかし、一票の格差はそんなに大事なのでしょうか。
この記事を読んで、まさに「わが意を得たり!」の思いです。
常々、一票の格差ってそんなに問題なの?と思っておりました。
あえて極端な言い方にはなりますが、一票の重さって、経済的メリットや、暮らしの利便性など、
人生の様々な要素のうちの一つ過ぎないのではないかと思っておりました。
ですから、記事にあるように、人生において一票の重さを重視したい方は田舎に住めばいいし、
そうしていない人は、一票の重さよりも経済的なメリットを選んでいるだけのことだと思います。
こういう方向の意見は、マスコミで取り上げられることはほとんどないので、是非広く知らしめていただきたいと思います。