住友理工は大学生らを対象にした「第5回 住友理工 学生小論文アワード」を実施、9月18日に表彰式を開いた。小論文のテーマはSDGs(持続可能な開発目標)を達成するためにどうイノベーションを起こすかーー『未来に選ばれる会社』とは」。全国から102本の小論文が集まり、最優秀賞には「健康」は個人だけの責任ではなく、社会全体で整えるべき「社会資源」だと主張した、筑波大学医学群4年の森陽愛子(ひめこ)さんが輝いた。(オルタナS編集長=池田 真隆)
森さんの小論文のタイトルは、「オレンジ企業」。SDGsのゴール3「すべての人に健康と福祉を」の達成のために、すべての企業は「オレンジ企業」を目指すべきと強調した。オレンジとは、健康を想起する色からそう名付けた。
いまの日本には、過労死、うつ、生産年齢人口の減少、企業の人手不足、医療費増大、健康格差などさまざまな課題があると現状分析を行い、「健康」は個人だけの責任ではなく、社会全体で整えるべき「社会資源」だという認識に変わるべきと述べた。
オレンジ企業を「1.従業員のwell-being(ウェルビーイング)に取り組んでいること」「2.消費者のwell-being(ウェルビーイング)に取り組んでいること」「3.1及び2が健康を意識せずとも実現されること」と定義した。
すべての人に健康と福祉を行き渡らせるためには、「企業活動が健康づくりに適したものである必要がある」と問題提起した。