ウォータースタンド(さいたま市、本多均社長)はこのほど、京都市内の市営・民間施設や神社仏閣などに3年間で1000カ所の給水スポットを設置する連携協定を京都市と締結した。市民や観光客が、マイボトルを持参し街中で手軽に給水できる環境を整え、プラスチックごみ削減に結びつける考えだ。同社の給水機は水道直結式で水の輸送にかかる環境負荷を抑え、3層の浄水フィルターで市販の水に近い飲みやすさを実現しているという。(オルタナ編集部=堀理雄)
連携の内容は、同社が給水機「ウォータースタンド」の提供・設置を進め、京都市は市営・民間施設への設置を広報面など含め促進する。さらに両者で、ペットボトルなど使い捨てプラスチック製品の使用抑制の啓発などを行っていくという。
同社が自治体と協働して給水機の設置を進めるのは、埼玉県さいたま市、神奈川県葉山町、埼玉県所沢市に続いて4自治体目だ。さいたま市との協定では市役所や体育館、公民館や図書館などの公共施設に給水機を設置している。
京都ではこうした施設をはじめ、世界から観光客が訪れる民間の観光施設や神社仏閣へも設置依頼を進める考えだ。まず街中で水を補給できる環境を整えることで、市民や観光客に自然とマイボトルを使ってもらうことを目指す。
取り組みに賛同し、市民に開放する形で設置に協力する施設には指定の給水機の月額レンタル料とメンテナンス費を無償とし、ランニングコストは水道料金のみという枠組みだ。