ブルボンは1月21日、ストローとしても使用できる筒状の業務用クッキー「コロネクッキー」の販売を開始した。廃プラスチック問題が深刻化するなか、スティック状の既製品にストロー機能を持たせられないかという社内提案があり、素材選びからスタートして同商品を開発した。(オルタナ編集部=中山涼太)
2019年6月に大阪市で開催された20カ国・地域首脳会議(G20サミット)でも、プラスチックごみによる海洋汚染の問題は主要なテーマの1つとして取り上げられるなど、脱プラスチックへの課題はグローバルなテーマとなっている。
ブルボンは、プラスチック包装材の使用削減や、包装材原料の一部をトウモロコシ由来のバイオプラスチックに置き換えるなど、環境負荷を削減する取り組みを推進してきた。
その一環で、ストローの機能を持つクッキーの開発に着手。素材を検討する中で、形状の加工性や吸い上げ機能の維持など検証を繰り返してきた。特に生地の成型と耐水性を均一化させる仕上げ製法に多くの時間を投入し、量産化を視野に入れた製造技術開発を行ったという。
コロネクッキーは、トッピング用のクッキーとして使用できるほか、ストローとしてシェイクやスムージータイプのドリンクにも使用可能だ。クッキーでできているため、耐水性はやや劣るが、ストローとして使用後は食べることができる。
同社は、「種々の製品開発やサービスの提供などを通じて『心と体の健康づくり』をテーマとした活動に継続して取り組んでいく」とコメントしている。