TBM社が4月10日、石灰石ペーパー「LIMEX」(ライメックス)のウェブサイトから「リサイクル負担金」の記述を消していたことが明らかになった。4月9日までは同社のウェブサイトには、「ライメックスはリサイクル委託金の供出義務はなく、(企業ユーザーにとって)さらなるコスト削減が可能」という記載があった。(オルタナ編集部)
オルタナ編集部は4月10日、「石灰石ペーパーLIMEXが『容リ法ただ乗り』の疑い」という記事をウエブで配信。石灰石ペーパーの一種「LIMEX」(ライメックス)を使った一部のレジ袋について、プラスチックが最大成分で、石灰石成分(炭酸カルシウム)を上回ることを報じた。
製造元のTBM社は買い物袋や容器としてLIMEXを企業に売り込む時に「石灰石が50%以上なので、容器包装リサイクル法によるリサイクル委託金を払わなくてよい」と説明するが、プラが最大成分なら委託金は必要だ。委託金を不当に免れる「容リ法ただ乗り」だとして、専門家からは「容リ法の枠組みも揺るがしかねない悪質な行為」という批判も出ている。