株式会社TBM
代表取締役CEO
山崎 敦義殿
2020年4月27日
■TBM社に対して公開質問状を出した経緯 【PDFはこちら】
2020年4月10日付けオルタナオンラインの記事の趣旨は、株式会社TBM(以下、貴社)がアパレルブランド「SPINNS」に提供している「LIMEX」製買い物袋について、株式会社オルタナが、第三者の検査機関に成分分析を依頼したところ、「プラスチック(ポリマー)が48.6%、炭酸カルシウムが41.1%」(いずれも重量%)だったことが最大のポイントです。
貴社からの4月20日付け抗議文の中にあった通り、(ここから引用)
「容器包装リサイクル法の施行に際し、環境省から『容器包装に関する基本的考え方について』(リサ推12号)と題する通知が公布されています。同通知では、複合素材の具体的判断 の目安が示されているところ、「容器包装が具体的にどの容器包装区分に分類されるかについては、主として何製であるかによることとしており、当該容器包装を構成する素材のうち 重量ベースでもっとも主要なものに分類する」とされております。(引用終わり、文字色は株式会社オルタナによる)
オルタナが第三者機関に委託した成分分析では、アパレルブランド「SPINNS」のLIMEX製買い物袋を構成する素材のうち重量ベースでもっとも比率が高い素材は炭酸カルシウムではなく、プラスチック(ポリマー)であるとの分析結果が明らかになりました。これは、容器包装リサイクル法の委託料金の適用対象になることを意味します。
顧客企業に科学的な実証データを示すことなく、「容リ法の委託料金の適用対象」であることを売り込んでいたなら、商道徳上でも極めて不誠実であるばかりではなく、もし最大成分がプラスチックであった場合には、顧客企業も容リ法違反に問われかねない、顧客企業にとっても極めてリスキーなビジネス手法であると判断し、今回の記事を執筆するに至りました。
■株式会社オルタナから株式会社TBMへの「公開質問」
今回、株式会社オルタナが委託した「SPPINS」の買い物袋の成分分析では、重量ベースで最も多い素材は石灰石(炭酸カルシウム)ではなく、プラスチックであると判明しました。そもそも、貴社は、LIMEX袋の製造委託先に、ロットごとの成分を管理させている旨をホームページに記載しています。しかしながらSPINNSのような結果が出た以上、
1) SPINNSだけでなく、LIMEX製買い物袋について、2020年4月上旬までに流通していた全ロットの成分分析をし、その結果を自社ホームページなどで広く開示する「説明責任」が貴社にあると考えます。
2) 上記の成分分析は貴社や製造委託先によるものではなく、第三者の検査機関に発注すべきものと考えます。
上記1)と2)について、貴社(株式会社TBM)は、どうお考えでしょうか。考えをお聞かせください。なお、上記1)と2)の考え方に基づき、真摯にご対応頂いた場合には、弊社は本件について、これ以上の追及は致しません。
株式会社オルタナ
代表取締役
森 摂