パンデミックとSDGs(笹谷 秀光)

今回は、ニューノーマルに向けて、生活の仕方や働き方(テレワークなど)の抜本的な見直し、ビジネスのサプライチェーンの見直しも必須である。中堅中小や非上場企業の企業も必ずどこかのサプライチェーンに属している。企業は、自社がサプライチェーンのどこに位置し、問題が起きた際にどのような影響があるかを把握すべきである。

これらのビジネスモデルの見直しにもSDGsが有効だ。SDGsを経営マターとして戦略にビルトインし、羅針盤として活用しつつ、経営の舵取りと社内の意識改革を推進することができる。 

企業がSDGs経営に取り組むメリットとして、これまでどちらかといえば、社会課題の解決を通じた新たなビジネスの機会、といった文脈でチャンスの面が強調されることが多かったと思う。

しかし、今回の新型コロナウイルスの世界的流行によって、SDGsがリスク管理においても機能することが、いち早くSDGs経営に取り組んできた企業において再認識されている。新型コロナ後をにらんで、改めて、SDGsの「自分事化」のコツをつかむ必要がある。

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笹谷 秀光(経営コンサルタント)

東京大学法学部卒。1977年農林省入省。2005年環境省大臣官房審議官、2006年農林水産省大臣官房審議官、2007年関東森林管理局長を経て、2008年退官。同年~2019年4月伊藤園で、取締役、常務執行役員等を歴任。2020年4月~24年3月千葉商科大学教授。博士(政策研究)。現在、千葉商科大学客員教授。著書『Q&A SDGs経営増補改訂最新版』(日本経済新聞出版社・2019年・2022年改訂)、『競争優位を実現するSDGs経営』(中央経済社・2023年)。 笹谷秀光公式サイトー発信型三方よし 執筆記事一覧

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キーワード: #SDGs#新型コロナ

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