今年1月、名古屋市に画期的な「リサイクルループ」が生まれました。ワタミ、デニーズ、松屋、リンガーハット、丸亀製麺など市内の38店舗による協働です。製造時の食品廃棄物を共同収集し、これを飼料化した上で養鶏場に販売、そこで採れた卵からマヨネーズを作り、外食産業に戻す試みです。複数の外食店舗による食品リサイクルループは日本で初めて。その仕掛人は、元ユニー女性執行役員でした。(オルタナ編集長・森 摂)
参加したのはワタミのほか、セブン&アイ・フードシステムズ、松屋フーズ、リンガーハットジャパン、トリドールホールディングスの5社。仕掛け人は、元ユニー執行役員で、今はワタミ執行役員SDGs推進本部長をつとめる百瀬則子さんです。
この活動の原点は今から15年前の2005年にありました。当時、ユニーの環境部長だった百瀬さんは、ユニー刈谷店から出る野菜くずと魚のアラをたい肥にし、それでつくった野菜を店舗で販売し始めたのです。
京都府など1府17県で16のリサイクルループつくる