■世界のソーシャルビジネス 北米編 米国
ブランド衣料などの中古オンラインショップ、スレッドアップ(本社・米サンフランシスコ)が、J.C.ペニーなど有名百貨店やブランドなどとのパートナーシップを積極的に進めている。すでに5年間で7千万点に上る衣料リユースの実績を上げたが、今後はさらに商品の仕入れを強化し、衣料ゴミの削減を目指す。 (クローディアー真理)
ゴミとして廃棄される衣類の量は世界全体で年1300万トンにも上る。スレッドアップは「服を購入する際にはまずセカンドハンドのものを買うことを考慮してほしい」と、消費者にファッションのあり方の再考を呼びかける。
米国では女性所有の衣類の60─70%がタンスに眠っているといわれる。同社はそれらを回収し、再販する。使われていない衣類を再流通させるのが狙いだ。
未使用か、新品同様のブランド品などの高品質の商品を常に200万着近く用意。割引も最高で正価の90%オフだ。
再販希望者は同社から「クリーンアウト・キット」と呼ばれる袋を取り寄せ、それに衣類を入れ、返送するだけ。送料は無料だ。
商品が売れたら、商品を提供した人は再販価格によって決められている割合の分だけ、現金か同ネットで使用できるクレジットとして受け取る。
うち5米ドル(約550円)を慈善団体に寄付できるオプションもある。
百貨店とも連携へ