■オルタナ本誌62号 「漁業トピックス34」 から
編集委員・瀬戸内 千代
フューエル・エフィシェンシー(東京・中央・岡田康成社長)は7月、燃費向上に寄与する船舶エンジン用の潤滑油「スマートオイル」を100人の漁業者に提供すると発表した。オイル交換時に初回のみ無償提供(平均3缶)する企画で、9月中旬現在、約50人が申し込んでいる。
同社は燃費を平均15─20%向上させるスマートオイルを販売するために2017年に創業したベンチャーで、環境貢献を第一に掲げる。同企画も単なるモニター募集ではなく、環境配慮型のオイルを選ぶ漁業者たちと、彼らを応援する企業や消費者を特設サイトやフェイスブックでつなぐことを目的としている。
同社の伊東崇司氏は、「漁業者がいろいろな方と交流して新たな流通の選択肢を増やせるプラットフォームを形成し、コロナ禍に苦しむ漁業者に恩返しがしたい」と語った。現在、趣旨に賛同する消費者や協賛企業を募集中だ。
*雑誌「オルタナ」62号(第一特集「エシカル消費、SDGsが牽引」)は9月30日発売