SDGsランキング、独自計算すると日本は「54位」(上)

SDGインデックス&ダッシュボード」というSDGs(持続可能な開発目標)の国別進捗度を示す有名なランキングがあります。ただし、国の経済規模などを考慮して、筆者が独自に「SDGsギャップ」という新たな指標で計算し直したところ、ランキングでは17位と比較的高かった日本の順位が実は「54位」だったことが分かりました。(オルタナコラムニスト・西村敏之)

Sustainable Development Report 2020

SDGインデックス&ダッシュボードは、持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)事務局とベルテルスマン財団が毎年、ランキングを発表しています。

SDGs採択の翌年2016年から毎年SDGsの進捗状況を独自にまとめ、公表しています。国別の比較もしやすい上に、進捗状況に応じて色分けして表現しているので、とても分かりやすいレポートです。

筆者は、このレポートの数値を用いて、「真にSDGsが進んでいる国」を見つけようと考えました。GDPとPPP(購買力平価)(※1)は多くの事柄と相関を持つ重要な指標で、SDGsのスコアとの間にも高い正の相関がみられます。

真のスコアを上げるために必要なこと

森 摂(オルタナ代表取締役)

森 摂(オルタナ代表取締役)

株式会社オルタナ 代表取締役。東京外国語大学スペイン語学科を卒業後、日本経済新聞社入社。編集局流通経済部などを経て 1998年-2001年ロサンゼルス支局長。2006年9月、株式会社オルタナを設立、現在も代表取締役。前オルタナ編集長(2006-2025)。主な著書に『未来に選ばれる会社-CSRから始まるソーシャル・ブランディング』(学芸出版社、2015年)、『ブランドのDNA』(日経ビジネス、片平秀貴・元東京大学教授と共著、2005年)など。武蔵野大学大学院環境学研究科客員教授。武蔵野大学サステナビリティ研究所主任研究員。一般社団法人サステナ経営協会代表理事。日本自動車会議「クルマ・社会・パートナーシップ大賞」選考委員。公益財団法人小林製薬青い鳥財団理事

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